宮城の蔵元一覧

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[ 大崎市松山 ]

一ノ蔵

Ichinokura

主要銘柄

一ノ蔵/すず音

商品写真

家族的な温かい社風から
柔軟な発想の新たな日本酒が続々と

米どころとして名高く、良質な地下水が流れる大崎市松山に蔵を構える一ノ蔵。社員数150人以上という県内随一の大手蔵元だ。建物の外観は機械化した工場を想像させるものの、蔵内に入ると人の多さが目につく。いまでも甑(こしき)を使った蒸米や麹蓋(こうじぶた)、麹箱を用いた24時間体制での麹造りなど、手づくりによる酒づくりを大切にしている。
「一ノ蔵には、酒造り8か条があります。その中に『手づくり』を堅守すること、酵母の培養や管理は責任をもって社内で行うこと、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底し、菌学的な安全性と神社のような清々しさを維持すること、などがあります。それを皆で守って自分たちの五感をフルに使い、はじめて良い酒になるのだと思います。ものづくりの原点は人づくりなんです。」と総杜氏の門脇豊彦さん。肝となるのは技だけでなく、酒造りに取り組む姿勢そのものなのだろう。
家族的な温かさのある社風から、柔軟で先見性のある取り組みが次々に生まれてきた。昭和52年(1977)、徴税システムとして形骸化していた当時の級別制度に異を唱え、良い酒を安く飲めるよう「一ノ蔵 無鑑査®本醸造」を発売した。また、日本酒業界の活性化を目指し、30年以上前から低アルコール酒にも積極的に取り組み、「ひめぜん」「すず音」などの画期的な商品を発表。日本酒が苦手な層にもファンを増やしてきた。

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安全・安心は美味しさの基本
自然保護や環境保全米を推進

一ノ蔵は創業当初から酒造りの原点として、自然との共生や地域振興を重要視している。大吟醸などに使う山田錦を除き、「吟のいろは」「蔵の華」「ササニシキ」「ひとめぼれ」など地元産の米を使用。地元の契約農家さんらと連携した松山町酒米研究会では、酒造好適米の栽培に取り組むほか、一ノ蔵農社を立ち上げて環境保全米の栽培も積極的に行っている。

Information
蔵元情報

外観写真

一ノ蔵

宮城県大崎市松山千石字大欅14

お問い合わせ : 0229-55-3322

https://www.ichinokura.co.jp/

昭和48年(1973)、県内の4 蔵元が合同して一ノ蔵を創業した。昭和52年(1977)に「無鑑査本醸造辛口」を二級酒として発売し大ヒット。58年に日本酒の愉しみを広める取り組みとして「一ノ蔵日本酒大学」を開校。昭和63年(1988)には低アルコール清酒「ひめぜん」平成10年(1998)に発泡清酒「すず音」などを他社に先駆けて発売した。平成5年(1993)には新社屋・本社蔵を完成。平成6年より「蔵開放」「いちのくら微生物林間学校」など地域社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
近年は、労働環境整備に注力し、子育てサポート企業として「くるみん認定」を受け、男性の育休取得を奨励している。安心して働けて、子育てしやすい酒蔵として社員からの評判が高い。

【金龍蔵】
宮城県栗原市一迫川口中町55
https://kinryugura.net/

宮城県栗原市一迫にある一ノ蔵のもうひとつの蔵「金龍蔵」は、文久2年(1862)創業。
主に吟醸酒などを寒造りで醸し、南部杜氏伝統の古くから伝承される手づくりの技は、今日まで変わることなく蔵人たちの手で守り続けられている。
ここでは、一ノ蔵の若手蔵人たちが南部流の粋を吸収しながら技を磨き、造り期間中蔵に泊り込んで寝食を共にし、昼夜を問わず酒造りに向き合う。
蔵名は蔵のある地名「金田」から「金」の字を、そして中国で水の神とされる「龍」の字をとり、「金龍蔵」と名づけられたもの。代表銘柄は「祥雲金龍」。昔ながらの寒造り・小仕込み・手づくりを継承した酒造りに賛同された酒販店が参加する会、「金龍蔵の会」会員店でのみ販売を行う。会員店は現在全国70店で組織されている。
蔵見学 【一ノ蔵 本社蔵】:可 / 要事前予約
※ 電話、またはHPよりお申し込みください。
https://ichinokura.co.jp/kurakengaku
【金龍蔵】:不可
蔵のイベント等 一ノ蔵日本酒大学(3月下旬頃1泊2日)、一ノ蔵蔵開放(4月下旬)、いちのくら微生物林間学校(7月下旬。小学校5・6年生対象)、一ノ蔵を楽しむ会(4月大阪、5月札幌、6月福岡、10月名古屋、11月東京)

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