宮城の蔵元一覧
[ 仙台市泉区 ]
仙台伊澤家 勝山酒造
Sendai Isawake Katsuyama Shuzo
主要銘柄
勝山/戦勝政宗
仙台藩の御用蔵が
「温故知新」で目指す
次世代を見据えた酒造り
「目指すのは米の旨みを生かしつつ、なめらかで透明感のある味わい。純米酒本来の最高の美味しさを追求しました」
12代目蔵元・取締役会長の伊澤平蔵さんは、日本のみならず世界に向けて発信する「伊達ノ殿様酒」のコンセプトをそう説明してくれた。
藩政時代に仙台藩の御酒御用蔵を務めた由緒ある蔵。創業から300余年、県内に現存する唯一の御用蔵として暖簾を守ってきた。仙台の中心地・青葉区上杉にあった蔵は平成17年(2005)、仕込み水の水源地である泉ヶ岳の麓、泉区福岡に新築移転した。県内初の全量純米化に向けた新蔵の建設にあたって、「これまでの伝統の技と最新技術による工程を一から組み立て直した」という。
原料米は、純米大吟醸「暁」「伝」、純米吟醸「献」には兵庫県産特A地区の最高級の山田錦を使用、特別純米「縁」は地域でとれる米を使い、ワインでいうテロワール(土壌や地勢、気候)を表現。搾ったあとの工程は、活性炭を使わず早瓶火入れののち、急冷し氷温貯蔵するなど品質管理を徹底した。
週に1度の丁寧な仕込みで
純度の高い贅沢な酒を
造りのシンボルは「遠心分離器での搾り」。コストは高いが、完熟型の力強いもろみ造りとともに、目指す最高純度の酒質を実現するためには必須だった。遠心分離器を採用した「暁」は、四合瓶で1万円(「ダイヤモンド暁」は3万円)という値段のみならず、芳醇な味わいながら洗練された「これまでにない酒」として評判になった。
最新の機材を導入しながら、人の技や感性を活かす環境も整えた。現在では、社員から杜氏に就任した後藤光昭さんのもと、それまで毎日行ってきた仕込みを週1度にしぼり込み、すべての製品を蔵人が納得いくまで丁寧に造り込んでいる。
Information
蔵元情報

蔵見学 | 不可 |
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