宮城の蔵元一覧
[ 気仙沼市魚町 ]
角星
Kakuboshi
主要銘柄
金紋両國/水鳥記
人々が集う場に和やかな時を供する
地元とともに歩む酒
明治39年(1906)、斉藤家当主・斉藤太兵衛が酒造開始の醸造安全祈願を行ったとき、酒を満たした一升枡に、御神鏡を通して映り込んだ明けの明星。「角星」の屋号は、今日に伝わるこの吉事から誕生した。
当代の斉藤嘉一郎社長は、角星の酒の特徴を「香り、味が前に出過ぎず、新鮮な魚介類と合わせたときに邪魔にならず、それでいて酒の旨みを感じられる」と説明する。
「気軽に飲めてその場が和む酒であってほしい。楽しく飲んでもらえるのが何よりありがたいんですよね」
そうつけ加えた言葉に、これまで地元とともに歩んできた老舗蔵の矜持がにじむ。
新たな蔵で
新たな酒造りを目指す
東日本大震災での蔵建屋への影響により、令和3年(2021)8月 創業以来使用してきた太田製造場から、白山製造場へ蔵を移す事とした。
白山製造場は旧気仙沼白山小学校の跡地であり、外観は小学校当時の面影を残しながらも、内部の設備はほぼ一新とし、新たに果実酒製造設備も整え、行く行くは気仙沼産ブドウでのワイン醸造も目指している。
斉藤社長は「未曾有の大震災を乗り越えて家業を続けられているのも、偏に、ご愛顧頂いている皆様のお陰であり、これからも今まで以上に美味しいと言って頂ける酒を造って行きたい」と語っている。
現在製造品は日本酒、リキュール、果実酒類であり、その出荷先として地元気仙沼はもとより、仙台圏、首都圏、九州圏及び海外では、台湾、香港向けが定着している。
角星はこれからもお客様に喜んで頂ける様々な商品を提供し続けて行く。
Information
蔵元情報
呉服商、酢・麹製造販売業、塩問屋などを営んできた斉藤屋の14代・斉藤太兵衛が明治39年(1906)、岩手県折壁村でどぶろくの醸造を始め、その2年後に気仙沼に工場(太田地区)を移した。昭和4年(1929)の大火後、同年には同じ魚町の同所に本社屋を再建。平成15年(2003)に国の登録有形文化財に指定された。
蔵見学 | 可(要予約。1団体10名まで、1月〜3月の月曜〜金曜) |
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蔵のイベント等 | 地米酒づくり(市内耕作地での春の田植えから翌年の風味会まで、その都度参加できます) |