宮城の蔵元一覧
[ 白石市東小路 ]
蔵王酒造
Zao Shuzo
主要銘柄
蔵王
技に磨きをかけ
雄大な蔵王の自然の恵みを
品の高い美酒に
蔵王連峰の麓、白石城や武家屋敷が残る街並みに歴史情緒があふれる白石市。明治6年(1873)創業の蔵王酒造は、現在市内唯一の酒蔵だ。創業時は間口三間半、25石で始めた個人商店だった。
仕込み水は蔵の敷地内の地下50mから汲み上げる蔵王の伏流水。地元住民にも評判のやわらかな水で、蔵王酒造の醸す旨口ながらもキレのよい酒に「清冽な」味わいの印象を残す。
特定名称酒に使用する酒造好適米の「美山錦」や「蔵の華」などを白石市と角田市の農家に契約栽培してもらっている他、酒粕を肥料の一部とし酒を米に還元していく。この一連のサイクルを実現し、よりこの地ならではの味わいを表現している。
「うちは蔵人の仲の良さは日本一と言えると思います。」と渡邊社長が楽しそうに語る通り、同年代の杜氏、副杜氏を中心に平均年齢30代のメンバーで「和醸良酒」を体現しながら酒造りを行っている。
若手が中心となっていることもあり、毎年必ず新しい試みを取り入れていく事を決めており、分析等を一切せずに蔵人の感覚のみで造る酒や、令和5酒造年度には初めての生酛に挑戦するなど、これからを楽しみにしてもらえる蔵元だ。
新たな蔵王の芽は
花となり美しく咲く
現在の生産量は700石。「蔵王」「蔵王昇り龍」などの銘柄で知られ、全国清酒鑑評会では過去33回金賞を受賞。これは全国でもトップ10位に迫る受賞回数だ。また、直近の令和2.3.4酒造年度では3年連続の金賞受賞。国内最大規模のコンクールSAKE COMPETITION 2018で若手杜氏奨励賞に輝いた新たな蔵王の芽は、花となり美しく咲き始めました。
杜氏の大滝真也さんは「つねに進化し続ける酒造りは学ぶことが尽きない。やればやるほど面白く感じています」と意欲的だ。
Information
蔵元情報
蔵見学 | 可(年中受付 前日までにご連絡にて応相談) |
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